モーセの逡巡 「私にはできない」 出エジプト4:1-9

『◆使命に伴うしるし
モーセは逆らって、「それでも彼らは、『主がお前などに現れるはずがない』と言って、信用せず、わたしの言うことを聞かないでしょう」と言うと、
主は彼に、「あなたが手に持っているものは何か」と言われた。彼が、「杖です」と答えると、主は、「それを地面に投げよ」と言われた。彼が杖を地面に投げると、それが蛇になったのでモーセは飛びのいた。主はモーセに、「手を伸ばして、尾をつかめ」と言われた。モーセが手を伸ばしてつかむと、それは手の中で杖に戻った。「こうすれば、彼らは先祖の神、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神、主があなたに現れたことを信じる。」主は更に、「あなたの手をふところに入れなさい」と言われた。モーセは手をふところに入れ、それから出してみると、驚いたことには、手は重い皮膚病にかかり、雪のように白くなっていた。主が、「手をふところに戻すがよい」と言われたので、ふところに戻し、それから出してみると、元の肌になっていた。「たとえ、彼らがあなたを信用せず、最初のしるしが告げることを聞かないとしても、後のしるしが告げることは信じる。しかし、この二つのしるしのどちらも信ぜず、またあなたの言うことも聞かないならば、ナイル川の水をくんできて乾いた地面にまくがよい。川からくんできた水は地面で血に変わるであろう。」(出エジプト4:1-9新共同訳)』

過去の失敗に人は縛られます。モーセも同様でした。創造主である神が顕現し、保証を与えても、自分が自分の方法で助けようとした同胞のイスラエルの民に拒絶されたことで、それを覆すほどの確信は得られていないのです。

モーセのその記憶は、神の保証の言葉でさえ否定してしまうような強いマイナスのパワーの塊だったのですね。

そこで、創造主である神はモーセに対して、「蛇のしるし」「皮膚病のしるし」「ナイル川のしるし」を示されました。

「蛇のしるし」の蛇は、コブラです。エジプトの王冠に刻まれているようにエジプトの権威を示す象徴でした。羊飼いの杖が本物のコブラにかわり、尾を握ると杖に変わったのです。それは、モーセの神(エジプトでは奴隷サイドの神)がエジプトの神よりも偉大であることを表し、サタンの象徴である蛇を完全にコントロールすることは、「神の力でのみ可能」なことをモーセに示されたのですね。

その他にも、二つのしるしを示されたのですが、それでも、まだ、モーセの不安は尽きないようですね。

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Posted by dblacks