人間の弱さを感じる所 高村光太郎
『私は老人の首すじの皺を見るときほど深い人情に動かされる事はない。何という人間の弱さ、寂しさを語るものかと思う。 高村光太郎』
人間の五感は、常に様々な対象を観察し続けています。
特に、いつも接している人の変化よりも、たまに、合う人の変化を敏感に感じる傾向があります。
日常の緩やかな変化では、分からない部分がありますからね。
高村光太郎は、「首すじの皺」を観察していたようです。
その部位から、加齢変化を見ることになると、人情が動かされると言っています。
顔などは、メイクをしていれば分かりませんし、しげしげと見るのも失礼ですからナカナカ分からない部分がありますね。
でも、違う角度から、ふと見えてしまうときがあります。その様なときに、「この人もお年なのだなあ。」と感じてしまいます。
一度、感じてしまうと、それまでの対等な関係性が一変してしまいます。
若輩者が、どのように労ろうかと考えていくのですね。
また、首すじの他に、後ろ姿(背中)を見るときにも、加齢変化を感じるときがありますね。
いくら若くても、やがて、自分も老いの方向に進んでいくのですから、加齢変化の中でも、より良い関わりを模索していきたいですね。
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