アドナイニシ(主はわが旗) 出エジプト17:14-16 「ヤハウェは我が旗」

『【主】はモーセに言われた。「このことを記録として文書に書き記し、ヨシュアに読んで聞かせよ。わたしはアマレクの記憶を天の下から完全に消し去る。」モーセは祭壇を築き、それをアドナイ・ニシと呼び、そして言った。「【主】の御座の上にある手。【主】は代々にわたりアマレクと戦われる。」(出エジプト17:14-16新改訳2017)』
『主はモーセに言われた。「このことを文書に書き記して記念とし、また、ヨシュアに読み聞かせよ。『わたしは、アマレクの記憶を天の下から完全にぬぐい去る』と。」モーセは祭壇を築いて、それを「主はわが旗」と名付けて、言った。「彼らは主の御座に背いて手を上げた。主は代々アマレクと戦われる。」(出エジプト17:14-16新共同訳)』

「このことを記録として文書に書き記し、ヨシュアに読んで聞かせよ。」とあるのは、次の世代のリーダーとしての教訓として、そして、世代を超えて語り継ぐための記録なのですね。

ヨシュアという名前の意味は、「主は救い」です。これは、「イエス」や「ホセア」も同じ意味です。

このヨシュアを創造主である神は、長い年月で、次のリーダーへと育て上げていったのですね。

また、「わたしはアマレクの記憶を天の下から完全に消し去る。」は、ダビデ王の時代に成就されることになります。

しかし、その末裔たちが生き延びていれば、エサウ以来の怨念を語り継いでいるのかも知れません。

創造主である神に対する信仰に対して、勝利を与えられたので、記念の祭壇をつくることになりました。

その名前は「アドナイ・ニシ」で、「主はわが旗」という意味です。

歴史的経緯で、「アドナイ・ニシ」と記述されていますが、「ヤハウエ・ニシ(ヤハウエは我が旗)」と記述するのが、一番シックリするのではないかという指摘もあります。

これは、ユダヤ律法的背景で、「神の名をみだりに唱えてはならない」の解釈を極端にしてしまったために、「ヤハウエ(創造主である神の呼び名)」を「アドナイ(主)」と置き換えたことに起因しているようです。

「みだりに」という部分を恐れるあまり、起きたことだそうです。

信仰者は、堂々と「ヤハウエ」と呼んでよろしいのですね。

アマレクは、創造主である神に向かって、実力行使に出たことになり、モーセは創造主である神に向かって信仰の手を挙げて、主が共に戦って下さったのです。

創造主である神が、戦いにおいての本当の指揮官として、そこに立ち、モーセが掲げた杖は、その指揮官の所在を兵士に示し、精神的に支える重要なアイテムだったのですね。

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Posted by dblacks