移動する財産権の不思議 エジプト イスラエル アッシリア バビロン
『ペルシアの王キュロスの第一年のことである。主はかつてエレミヤの口によって約束されたことを成就するため、ペルシアの王キュロスの心を動かされた。キュロスは文書にも記して、国中に次のような布告を行き渡らせた。(エズラ1:1新共同訳)』
2021年8月16日にアフガニスタンの首都カブールが陥落しました。タリバーンが復権したのです。国家という財産が他社に委譲された瞬間を多くの人が知る結果となったのです。世界情勢は、表面に見えるコトと背景で動いていることに大きなギャップがあります。
メディアの情報も、それぞれのニュースソースで偏っている要素があるので、カオスが深まるのです。
カブール空港には、何とか飛行機に乗りたいと、多くの人が詰めかけている状況の動画が上がっていました。命辛々、逃げて助かりたいという気持ちはわかります。「飛行機に群がる多くの人」の光景は、ノアの箱舟に乗るつもりがなかった人たちが、尋常ではない雨が降り出した時に、閉じられた箱舟に群がってきたであろうコトを彷彿とさせます。
イスラエルの民は、創造主である神に召命を受けたアブラハムからはじまりましたが、実に不思議な足跡を辿っています。
ぜひ聖書でその足跡を確認してください。
イスラエルの歴史は、取り巻く諸国との行き来の歴史でもあります。
アブラハムもヤコブもエジプトに足を踏み入れています。
この世のひな型である「エジプトに頼るな」という聖句が、聖書には散りばめられています。
奇しくも、イスラエルが飢饉に見舞われ、エジプトに食料を買い出しに行き、その末に移住をすることになったことがありました。
これにも、創造主である神の完璧なストーリーがあります。
ヨセフが他の兄弟から疎まれて、奴隷商人に売り飛ばされました。奴隷として忠実に働き主人の信頼を得ていましたが、主人の妻に無実の罪を着せられ牢獄に入ることになります。その牢獄で、エジプト王に仕える給仕役と料理役の囚人に出会います。二人の夢をヨセフが解き明かし、給仕役は復職し、料理役は死刑になります。その後2年が経ち、給仕役はその事を思いだし、晴れてヨセフはエジプトの最高権力者ファラオの前に出て、その夢を解き明かします。創造主である神から知恵を得たヨセフは、エジプトのナンバー2になります。その後に、その兄弟たちが、食料を求めてエジプトにやってくるのです。その後、ヤコブ一家はエジプト移住する事になります。しかし、約430年後には、筋金入りの奴隷根性が染みこんだ奴隷状態に置かれているイスラエルの民の姿があります。そこで、出エジプトとなるのです。
などと、聖書に記されているドキュメンタリーは、スゴくドラマチックなのです。
その後の歴史も、イスラエルの民と創造主である神の関係性の変化によって、バビロンなどに捕囚されたり、やがては、ローマ帝国の属国になったりと忙しい変化を遂げます。
でも、不思議と系図は途絶えることがありませんでした。それは、創造主である神のご計画だったからです。
一番大切なのは、アブラハムからメシアであるイエス・キリストへの系図です。
それを、何としても阻止したかったのは、「永遠に火の池で幽閉されることが確定しているサタン」です。
創造主である神の真の目的は、イスラエルの民を通じて全人類を救済するコトだったのです。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません