ことばは人を癒やす メナンドロス
『人間にとりて、ことばは苦悩を癒やす医者なり。なぜならば、ことばのみが魂を癒す不可思議なる力を有するからなり。またこのことばこそ、古(いにしえ)の賢者たちは<妙薬>と呼ぶ。 メナンドロス』
多くの人の共感を呼ぶ言葉があります。
それは、時代によっても異なります。
「あの言葉が心に刺さった」という表現を多く聴くようになりました。
「心に届いた」とか「琴線に触れた」という意味合いなのだろうと理解しております。
生き物は、様々な形でコミュニケーションをしますが、その大半は、言葉を用いません。
人間だけが言葉を使うことを許されているのですね。
また、この言葉は、両刃の剣の一面もあります。
不用意な一言が炎上を招くこともあります。また、相手のためにと思って勇気を出して発言をしたのに、自分の意に反して、逆効果だったりします。
言葉には、言語の意味の他、気持ちも乗りますから、それだけが変なカタチで伝わってしまうこともあります。
メナンドロス(古代ギリシア語: …/ Menandros、紀元前342年 - 紀元前292年/291年)は、古代ギリシア(ヘレニズム期)の喜劇作家。ギリシア喜劇 (Ancient Greek comedy) のうち、「新喜劇」(アッティカ新喜劇(Attic new comedy) あるいは アテナイ新喜劇(Athenian new comedy))と呼ばれる作品群の代表的な作者である。
(https://ja.wikipedia.org/wiki/メナンドロス_(作家) 参照 2021年11月11日)
このフレーズを記したとされるメナンドロスは、ギリシャアテネの富裕層で、エジプト王プトレマイオス1世の後援者でもあったとされています。
職業的にも、言葉の影響力、そして、大切さを感じていたのでしょうね。
「苦悩を癒やし、魂を癒やす不思議なチカラを有する妙薬」とまで言わしめたのは、彼自身がそれを実感していたのだろうと推察します。
まず、癒やす言葉を味わい、大切な誰かを癒やす言葉をかけたい、そのような気持ちを大切にしたいと感じるフレーズでした。
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