多くの日々、多くの人格 ロマン・ロラン
『ひとつの生涯には多くの日々が含まれている。そしてひとりの人間にも幾人ものちがった人間がいる。ロマン・ロラン『ベートーベンの生涯』(岩波書店)』
世の中には、本当に多種多様な人たちがいますね。
でも、このフレーズには、その人が主役の人生にスポットライトを当てるような流れを感じます。
人間の一生は、自叙伝のまとめる人もいますが、それは、ほんの一部分に過ぎません。
日常の記録や感情の動きまで書き出せば、どれほどのボリュームになるのでしょうね。
それほどの多くの日々、時間を過ごしているのが人間です。
また、「あの人は変わらないね」などの評価は、外見や声のトーンなどに対する、ほんの一部分の評価に過ぎません。
よそ行きな自分だけではなく、自分の中には、大別すれば喜怒哀楽の人格があると考えても良いのではないでしょうか?
まるで、アンパンマンに登場するキャラクターが、心の中にいるのです。
その中には、バイキンマン的な要素もあります。イタズラ心を刺激されると現れて、時には、毒づいたりします。
ジャムおじさんのような、アンパンマンを全面支援するような要素もあるのですね。
自分自身でさえ、そのキャラクターを把握できないほどですから、ある人に垣間見せる一面を集めると、何面相もあるのか想像がつきません。
金太郎飴のように、どこを切っても、同じ顔、同じキャラクターなんて事はないのですね。
どこかには、瞬間湯沸かし器のような自分もいるのです。
まあ、それが、生きていると言うことであり、生かされていると言うことなのだと考えています。
かなり冷静な人でも、その都度ごとに、自分のキャラクター設定ができている人は珍しいように感じています。
自分自身は演じているように思い込んでいるだけで、結構、「素」の自分が見え隠れしているのでしょうね。
それは、人間らしい一面でもありますから否定する必要もないと考えます。時には、思い切って、普段にないキャラクターを演じてみるのも、新境地開拓に繋がるかも知れませんね。
ロマン・ロラン(Romain Rolland, 1866年1月29日 – 1944年12月30日)は、フランスの小説家、評論家。理想主義的ヒューマニズム、平和主義、反ファシズムを掲げて戦争反対を世界に叫び続け、フランスでは評価されなかったが国際的に多くの知友を持った。
ベートーベンをモデルにした大河小説『ジャン・クリストフ』をはじめ、ヒューマニズムの立場にたった作品を発表した。著作に、『魅せられたる魂』、戯曲『愛と死との戯れ』、評論『戦いを超えて』などがある。
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