致命的な習慣 バートランド・ラッセル
『他人と比較してものを考える習慣は、致命的な習慣である。 バートランド・ラッセル 【ラッセル幸福論(岩波書店)】』
人生の経験が豊かなバートランド・ラッセルのフレーズです。
人間は、習慣に生きると言ってもよいほど、それぞれのルーチンがあると考えています。
それは、規則性だけではなく、依存性においても、何かのクセを持ち、それを無意識のうちに良しとしているフシがあると感じます。
その個性は、カテゴライズ不可能なほどのバラエティーではないだろうか?
でも、その習慣の一つに、人との比較という項目を持つ人が多いようです。
多くの場合、その習慣は、幸せを運んでこないのにです。
他とかけ離れていても、「自分は自分だ」と、孤高を気取るつもりもないですが、その様な人は、極少数派でしょう。
「他人と比較してものを考える習慣」をバートランド・ラッセルは、「致命的な習慣」と位置づけています。
それを別の角度から見ると、「優劣意識」から離れる事の大切さと言うことでしょうか。
「ラッセル幸福論」の中に記されたフレーズなので、幸福から遠のく事への警告という意味合いだと感じます。
致命的とは、やや過激な印象もあります。
どうせ、並べてみるのを比較というならば、その違いを楽しむというポジティブゲームの方が、お互いにハッピーなのかも知れません。
その方が、自分が落ち込んでしまう懸念からも、腹立ちまぎれに悪態をつく事からも回避できる可能性がありますからね。
より良い習慣を身につけていきたいと考えています。
第3代ラッセル伯爵バートランド・アーサー・ウィリアム・ラッセル(英: Bertrand Arthur William Russell, 3rd Earl Russell, OM, FRS、1872年5月18日 – 1970年2月2日)は、イギリスの哲学者、論理学者、数学者、社会批評家、政治活動家である。貴族のラッセル伯爵家の当主であり、イギリスの首相を2度務めた初代ラッセル伯ジョン・ラッセルは祖父にあたる。名付け親は同じくイギリスの哲学者ジョン・スチュアート・ミル。ミルはラッセル誕生の翌年に死去したが、その著作はラッセルの生涯に大きな影響を与えた。生涯に4度結婚し、最後の結婚は80歳のときであった。1950年にノーベル文学賞を受賞している。
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