人生の収支 箴言14:23
『23 いかなる労苦にも利益がある。無駄口は損失を招くだけ。 箴言14:23新改訳2017』
労苦と言う言葉から、「労働」と「苦役」というイメージを感じるのは、私だけでしょうか?
しかし、この箴言では、「労苦」を「利益」として取り上げています。
それとの比較対象になるのは、「無駄口」です。これには、「損失を招くだけ」と辛辣な表現が為されています。
植物の園エデンに置かれたアダムには、何かの役割があったと想像しますが、苦役ではなかったようです。
それが、植物の園エデン追放の後、苦役になったという事のようです。
21世紀に生きる人間も、何かをしながら生活をしているのですが、自分がした事の評価によって、一喜一憂しているように感じます。
対価が得られたとか、誰かに感謝されたとか、誰かに褒められたとかがあれば、自分のした事とのバランスがとれるという考え方です。
でも、現実はなかなかその様にはいきません。
気持ちのバランスが崩れると
「せっかく、してやったのに!!」という怒りやぼやきが炸裂します。
ある人は、手を動かさずに、口だけ動かしています。
これでは、目の前の課題が山積していく一方です。これに関わる損失は、時間のロスだけではありません。
信用を落とす最大の要因になりますので要注意ですね。
また、人に褒められなくても、報酬に繋がらなくても、ニコニコとしながら作業に勤しむ人もいます。
その人は、実質的な利益を理解して、自分の能力を最大限生かす人なのでしょうね。
目先のことに捕らわれずに、コツコツと取り組めるのは、努力の人としての評価を受けることでしょう。
それは、一朝一夕にできることではありません。
自発的な決断と行動によってはじめてできるのです。
そうでなければ、ぼやきやグチが口をついて出てくることが多いですよね。
まず、自発的に自分ではじめてみると、意外にスムーズに事が運ぶかも知れません。
それを積み重ねることで、自分や周囲に、知らず知らずのうちに貢献しているでしょう。
労苦もあるけれど、達成感や充実感もあるという領域に達すると、マインドも変わるのだと私は考えています。
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