結婚生活の一つの理解について アンブローズ・ビアス

『結婚 ─ 共同生活体の一つの場合で、一人の主人と一人の主婦と、二人の奴隷とから成り、それでいて全部合わせても二人にしかならない状態あるいは境遇。アンブローズ・ビアス『悪魔の辞典』(角川書店)』

結婚は、未婚者の憧れの一つかも知れませんね。

でも、既婚者からすると、焦らずに慎重に判断した方がいいと感じているコトもあるでしょう。

離婚経験者からは、離婚は結婚よりも困難だったというため息が漏れます。

まあ、完璧はないのです。

あえて、投げやりに言えば、「人生はなるようにしかならない」のです。

人生には、「幸せだ」と感じる部分もあれば、「見解の相違」「価値観の相違」で調整がつかないこともあるのです。それが、一緒に生活する障壁になると、別居や離婚が見えてくると聞きます。

お互いに、殺し合わないために、距離を開けるのですね。

人間の弱さは、自分の価値観が通る独裁的な振る舞いができる支配者になりたがることです。

その為に、邪魔者には、消えてもらうしか思い浮かばないのです。

冒頭のフレーズは、結婚生活の状況を見事に表現しています。

「共同生活」で、他人同士がお互いに、違う価値観や背景を持ち寄る波乱要素満載のシチュエーションですね。

「一人の主人と一人の主婦(夫)」、夫婦の形態は、アダムとエバの時から、男と女の組み合わせです。

「二人の奴隷」とあるのは、少し辛辣ですが、時には、どちらかが仕える側に回らないと収まりが付かないコトがありますよね。お互いに、雁字搦め(がんじがらめ)なるのは最悪です。

「全部合わせても二人にしかならない」、同居者が他にいない時は、人数を数えると2人です。ですから、一対一で真っ向勝負をするか、どちらかが譲歩するか、満場一致しか結論はないのです。

「譲歩」して逃げ場を無くすくらいならば、イチかバチか「勝ち」行こうという発想がよぎることもあるでしょうね。でも、それは、得策ではないかも知れませんよ。

とにかく一対一なのだから、トコトン相手の気持ちを知る必要があると考えた方が良いように思うのです。

意見が対立したときに、どのように意志決定するかをいくつか考えておくのも一つの方法だと考えています。

あとは、早めの「ごめんなさい」と、いつも「有難う」を口グセにするのがよろしいようです。

相手を消したくなる動機は、殺人への可能性を大きくします。

共存共生をできる方向性を探っていきたいですね。

未分類

Posted by dblacks