結婚と後悔 ディオゲネス・ラエルティオス
『結婚した方がよいでしょうか、それとも、しないほうがいいでしょうかと尋ねられたとき、「どちらにしても君は後悔するだろう」と彼(ソクラテス)は答えた。 ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝』(岩波書店)』
このフレーズは、人生に後悔は付き物というイメージを鮮明にさせます。
それをどの様に受けとめるかによって、人生の色合いが変わるのでしょうね。
「結婚」については、価値観の多様化によって、その形態も様々なスタイルが増えています。
21世紀で深刻なのは、世帯収入の見込みが立たない理由から、結婚を断念する適齢期が増えていることです。
確かに、将来のことを考えるとある程度の家計費のメドをつけておきたいと言うのは正直なところです。
でも、今は非正規雇用が多く、その人たちは、不安定な経済状態、いつ解雇されるかわからないリスクなどを抱えて、不安に過ごしています。
いつの時代にも、様々な理由から、ミスマッチが出ているのだろうと想像します。
「完璧なんてモノは人生にはないから、何も無いところから結婚生活を始めるしかない」などと、先輩のアドバイスがあっても、現実も見なければ、破綻が目前にやってきます。
女性が求める男性の年収は500万以上という調査があります。
でも、そこまでの人は少数派のようです。
また、プロスポーツ選手は、引退後に破産する確率が異常に高いらしいです。
一時的な高収入は、その後の人生にも影響が大きいようです。
それらも含めて、「結婚」を考えると、「後悔」の意味合いも感じ方が変わってくるのかも知れませんね。
ソクラテスの「どちらにしても君は後悔するだろう」という答えも、様々なことを含んだ言い方に感じます。
結婚に対するイメージは、様変わりしているようです。以前は、一生添い遂げるというモノでしたが、今は、お試しを含み、いつでも、関係が解消できる柔軟さもあります。
そうは言っても、戸籍をつくるというのは、人生の一大事です。
あとは、当事者の決断ですね。
「絶対に幸せになってやる」と思ってみても、上手くいかない事例がたくさんあります。
その事も踏まえながら、決める必要がありますね。
人生には、苦労が付き物ですが、それを楽しめる人が、周りには辛く見える人生を幸福感満載で乗り切れるのかも知れません。
人生、後悔でさえ楽しめるエネルギーが必要ですね。
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