傾いているのは誰?
和歌山県のラーメン屋さんで「まる里」というお店が、長きにわたり、傾いた店舗で営業をされてきた。
その傾きは、ピサの斜塔を超えるくらいで、どんぶりをカウンターに置くと滑り出すとか。
初来店の人は、その傾きに平衡感覚が刺激され、目眩を催すほどだそうです。
田んぼの一角に建てられた建物で、経年もあり地盤沈下で傾きが増していった。
店主の男性は、その傾きに適応してきたので、右足が変形してしまった。
現在は閉店している10席の傾いたお店は、ラーメンのおいしさと、店主夫妻の温かさと、アトラクション感覚で、超人気だったらしいです。
閉店の後、店主は「苦しいこともあった。楽しいこともあった。お客さんがええ人ばっかりやった。」
一呼吸置いて
「楽しいことが多かった。」としみじみ。
楽しさを感じられたからこそ、継続してこられたのでしょうね。
今は、傾いていない新店舗で、希望するお客さんには、傾き台を提供して旧店舗を懐かしめる設定のようです。
傾いていない店舗が、店主には違和感満載のようです。
どれくらいで、平衡感覚はかわるのでしょうか?
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