「わからないなあ」という感覚を大切に

「空の空 空の空なるかな すべて空なり 日の下に人の労して為すところのもろもろの動作はその身に何の益かあらん…我日の下になすところのもろもろの行為を見たり 嗚呼みな空にして風を捕らえるがごとし(伝道の書1:2,3,14)」

これは、ソロモンが書いたとされる部分です。最大級の神殿を建立し、周辺諸国から多くの貢ぎ物を得た繁栄を実感したのが彼だったのです。

その彼は、それらを体験した上で、「空の空」と述べているのが意味深く感じられます。

あるモノが自分を守ってくれるわけではなく、不安のタネになっていくという人の悩みが表現されていて、物質に振り回されないために、非常に教訓に満ちていると感じます。

富にいる人が、実感した体験や経験から語られる内容が説得力を持つのでしょうね。

財力を駆使しても、すべてを肉体で理解する事は不可能なのかも知れません。

ならば、「迷い」「悩み」「問題」という座布団の上に「大丈夫」「平安」と、どっしりと座っていられるのが、信仰なのですね。その根拠は、創造主の前に無罪とされる方法を知っているのですからね。

「わからない」「解決できない」に取り憑かれないようにすると、何か別の景色が見えてくるのかも知れませんね。

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Posted by dblacks