社会とは人が健全に傷つくための仕組み

『社会とはそもそも人が健全に傷つくための仕組みだ、と僕は考えます。』by奥田知志

北九州市で生活困窮者を支援するNPO「抱樸(ほうぼく)」の理事長である奥田知志さんの言葉です。

牧師とNPOとしての働きを両輪のようにライフワークとしてコツコツと活動されているようですね。

孤立は、誰ともつながれない状況の人、孤独は、誰かと一緒にいてもポツンと独りという区分けをしていらっしゃるようですね。

さらに、「絆」には「傷」がつきものなのに、他人との関わりがリスクを生むと考え、深入りするのを避ける。それで、セーフティーネットに「穴」が開いてしまう。と現状を語っておられました。

「傷」の状態が、深手を負った人なら、身動きできないようなトラウマに支配されるかも知れませんね。

「傷」ついていないのに、未体験の恐怖に支配されて、身動きができない人もいるのでしょう。

少しでも、心が開ける相手を捜して、さがし疲れたか?、あきらめたか?という人が、この日本にもいるのでしょう。

聖書に書いてある「自分を愛するように隣人を愛する」ということの実践が、ますます求められている時代なのですね。