奴隷労働の対価としての報酬 出エジプト11:2-3
『【主】はモーセに言われた。「わたしはファラオとエジプトの上に、もう一つのわざわいを下す。その後で彼は、あなたがたをここから去らせる。彼があなたがたを去らせるときには、本当に一人残らず、あなたがたをここから追い出す。さあ、民に言って聞かせよ。男は隣の男に、女は隣の女に、銀の飾りや金の飾りを求めるように。」【主】は、エジプトがこの民に好意を持つようにされた。モーセその人も、エジプトの地でファラオの家臣と民にたいへん尊敬された。(出エジプト11:2-3新改訳2017)』
エジプト人から無理矢理うばうのならば、強奪になります。
でも、「【主】は、エジプトがこの民に好意を持つようにされた。」と記されているようにされたので、イスラエルの民は血を流すこと無く、約430年の奴隷生活の報酬対価を受け取ることになったのです。そして、これはやがて、幕屋建設のための資材となったのです。
ここで取り上げた引用箇所は挿入句であり、すでにモーセに語られていた内容です。
これは、第10番目の災いが終了後、間髪を入れずに実行されるように、あらかじめ伝えられていたのです。不思議にも、創造主のシナリオによってモノゴトは進んでいきました。
時間の流れの感じ方は、個人差があり、長いと感じたり、短いと感じたり様々ですが、一番の基準は、創造主である神が時間をどのように進められるかにかかっています。
出エジプトのタイミングも人間には理解が難しかったでしょうね。背景には、これから、移動するカナン人の咎が満ちるのを創造主である神が忍耐して待っておられたことやモーセを最適なリーダーとして育成する必要があったことなどがあるようで、これらも人間の時間軸では無く、創造主である神の時間軸で動いていたのですね。
また、労働対価を得るというのが、創造主である神の基本ですから、いつかどこかで未払い賃金を得ることになっているはずです。そのような理不尽な経験がある人は、主の時を待ちましょう。
『見なさい。あなたがたの畑の刈り入れをした労働者への未払い賃金が、叫び声をあげています。刈り入れをした人たちの叫び声は、万軍の主の耳に届いています。(ヤコブ 5:4新改訳2017)』
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