心を弾ませるモノ ギマランエス・ローザ
『勇気とは心をはずませるものである。 ギマランエス・ローザ』
四面楚歌という状況は、四方を敵に囲まれた状況を示しています。
その様なときに、多くの人は、最早これまでと、失望から絶望してしまうかも知れませんね。
孤立無援だと感じれば、そのように考えるのも無理はありません。
でも、イスラエルの二代目の王になったダビデの少年時代は、一味も違いました。
その時、ペリシテ軍と対峙していたイスラエル軍が、ゴリアテという大男の挑戦を受けて、硬直状態になり、サウル王から家臣まで、打つ手が無いと思い込み、絶望に震えていました。
その時のダビデは、少年で自らは出兵して居らず、出兵していた兄への差し入れを持参して、その現場に遭遇したのです。
軍としての戦いが未経験のダビデ少年が、羊飼いとしての経験を持ち、ライオンやクマと倒したことがあると言っても、王たちの不安は拭えませんでした。
でも、もう一つ、少年ダビデには、創造主である神に対する純粋な信仰と信頼があったのです。
それこそ、少年ダビデの勇気百倍の源になっていたのです。
その勇ましさに、サウル王は少年ダビデをゴリアテとの一騎打ちの相手として送り出すことにしたのです。
王は、武器も武具もないのは哀れだと感じて、せめて自分の鎧を使うように促しますが、それは、少年ダビデにとってはブカブカでした。
少年ダビデの使い慣れた得意技は、石投げ器(パチンコとも言う)でした。普段から羊飼いとして羊を守るために使っていたアイテムです。
適切なサイズの小石を拾い、ゴリアテの前に挑み出たのです。
大男のゴリアテは、王では無く、勇者と言われている者でもない、少年ダビデを前にして、あざけり笑いました。
でも、創造主である神の御名により戦いに挑んだ少年ダビデは、石投げ器でゴリアテの眉間の動脈を射貫き勝利したのでした。
この場面では、イスラエルの民の中で、勇気で心を弾ませていたのは少年ダビデ一人だったのですね。
勇気を持つということは、自らを奮い立たせるためには、大切な要素です。
何を根拠に、何に対して対峙するのかをよく考えて、挑みたいと考えています。
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