契約の箱に隠されたヒミツ 出25:10-16
『アカシヤ材の箱を作り、その長さを二キュビト半、幅を一キュビト半、高さを一キュビト半とする。それに純金をかぶせる。その内側と外側にかぶせ、その周りに金の飾り縁を作る。箱のために金の環を四つ鋳造し、その四隅の基部に取り付ける。一方の側に二つの環を、もう一方の側にもう二つの環を取り付ける。また、アカシヤ材で棒を作り、それに金をかぶせる。その箱を棒で担ぐために、その棒を箱の両側の環に通す。その棒は箱の環に差し込んだままにする。外してはならない。その箱に、わたしが与えるさとしの板を納める。(出25:10-16新改訳2017)』
長さの単位は、キュビトは肘から指先までの長さを用いていて、体格によって個人差があります。
標準的には約44cmと言われ、それに基づけば、長さ110cm、幅66cm、高さ66cmと言うことになりますね。
材料は、アカシア材(マメ科ネムノキ亜科アカシア属)で、翻訳によっては合歓木(ねむのき)と記されています。アカシアの樹木は硬く、腐ったり虫に食われたりしないため、聖書においては「不朽不滅、永遠」を象徴する。
さらに、純金でコーティングするので、不朽に太鼓判が押されたイメージですね。
この中には、十戒を記した石板2枚とアロンの芽ざした杖とマナ(メシア自身を表す)を入れた金の壺が収められました。
箱に直接触れないために、移動させるときのため、担ぎ棒を用意して、それも純金でコーティングし、本体に輪をつけて、この棒は差し込んだままにしました。
また、フタの上には、一対のケルビム(智天使)がのせられました、もちろん純金製です。
石板は、律法板(新共同訳)あるいは証板(新改訳)と記され、創造主である神と選びの民であるイスラエルとの契約を表しています。
アロンの芽ざした杖は、出エジプトの時に数々の神の御業が成されたコトを記念して、マナは、イスラエルの民を養うための完全栄養でした。不思議な食べ物で、メシアご自身を表現していました。
この時代は、旧契約時代でしたから、十戒を一部分とする律法を元にした契約がベースでした。創造主である神は、約束を必ず守る御方です。
今の時代は、新契約時代ですから、神と信仰者との間には、新契約をベースにした関係があります。
契約の箱には、創造主である神の臨在(シャカイナグローリー)がありました。
この契約の箱は、幕屋の最も奥の部屋(至聖所)に置かれていました。そこは、ぶ厚い幕に覆われていましたから、昼間でも真っ暗です。
年に1度、大祭司が犠牲の血を持ってその中に入り、その血が受け入れられると、明るい光が灯ったと言うのです。これが、まさにシャカイナグローリーなのですね。
旧契約をベースにした創造主である神との接点が、この契約の箱だったのです。
日本の社の形式が似ていると言われますが、神体を奥の院に安置するという発想をすれば、似るのが必然ではないか?という考え方もあります。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません