腰を据えた人生へ ニーチェ

『しっかりと自己の上に腰をすえ、雄々しく自分の両脚で立たなければならぬ。 ニーチェ』

ニーチェは、神、真理、理性、価値、権力、自我などの既存の概念を逆説とも思える強靭な論理で解釈しなおしたとされています。

自分なりの解釈をすることで、その時代になかった思想を生み出しました。それは、今の時代でも、ニーズがあり、人生の岐路に立たされた人が、ニーチェの名言集を読む姿を見ます。

ニーチェは、ソクラテス以前の哲学者も含むギリシア哲学やアルトゥル・ショーペンハウアーなどから強く影響を受けていると言われます。

彼は、幅広い分野の読書し、それによって、革新的な解釈をしました。

周囲の価値観をそのまま受け止めるのではなく、自分の中で再解釈をしたのですね。

ただ、彼の中にも、時折、混乱が起きたようです。警察沙汰になったり、入院を余儀なくされたりしたようです。

人間は、考えれば考えるほど、迷宮に入り込んでいく一面があるのでしょうか?

しかし、このフレーズは、彼の基本的なスタンスを折り込んでいるように感じます。

晩年には、無国籍になる選択をしているのですが、その時にも、この精神で決断したのでしょうね。

今の時代的に表現するなら、「自立」という意味合いをイメージします。

それは、「精神的自立」「社会的自立」「経済的自立」「思想的自立」という流れでしょうか。

今日でも、選択を一つ間違うと孤立しかねない決断です。

ニーチェの時代に、この発想を持つというのは、かなり勇気が必要だったのではないかと推察します。

腰を据えて、自立と共存の接点を注意深く見つめていきたいと考えています。

フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ(独: Friedrich Wilhelm Nietzsche, 1844年10月15日 – 1900年8月25日)は、ドイツ・プロイセン王国出身の思想家であり古典文献学者。又、Nietzscheをニイチェと表記する場合も多い。
概要
現代では実存主義の代表的な思想家の一人として知られる。古典文献学者フリードリヒ・ヴィルヘルム・リッチュル(英語版、ドイツ語版)に才能を見出され、スイスのバーゼル大学古典文献学教授となって以降はプロイセン国籍を離脱して無国籍者であった[1][2]。辞職した後は在野の哲学者として一生を過ごした。随所にアフォリズムを用いた、巧みな散文的表現による試みには、文学的価値も認められる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%92%E3%83%BB%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%81%E3%82%A7
「世界文学大系」(筑摩書房)

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Posted by dblacks