マスクをかぶった人々 ゴムマスク軍団も
「羊の皮を被った狼」と言う表現は、聖書のマタイ7章15節に出てきます。
一般的に用いられる意味合いは「自分の正体を隠している悪人。」ですが、別な意味合いでは「凡庸な見た目の実力者。」という風に使われる言い回しです。
『15 偽預言者たちに用心しなさい。彼らは羊の衣を着てあなたがたのところに来るが、内側は貪欲な狼です。 マタイ7:15新改訳2017』
この箇所では、「羊のような身なりで、人を騙す偽予言者」がいるので気をつけなさいという警告で用いられています。
近年、映画の世界も、コンピュータの処理技術発展に伴い、CGとの合成技術も急速な変化を遂げています。
また、それと同時に、特殊メイクも飛躍的に進歩していて、目を見張るような変身ができる世の中になっています。
さらに、ゴムマスクが精巧に作られるようになり、なりすましができているようです。
いわゆる着ぐるみのリアル版ですね。
お面というと、分厚く硬いモノをイメージしがちですが、最近のものは、薄手でしなやかなようで、表情を操れる要素もあるようです。
リモート会議などが一般化した現在では、画面越しのご対面が増えましたから、相手がリアルでなくても分からないほどの技術があると聞きます。
私たちが、地上波テレビやインターネット経由で見せられているモノの中に、かなりフェイクがある可能性を指摘されているのです。
ゴムマスクをかぶって演じる人は、汗やかぶれで大変でしょうね。
そこまで、しなくても、VTuberなるカテゴリーもあります。アバターを選んでおけば、自分の動きに合わせて違うキャラクターで、画面に登場できるのです。
リモートを推進する狙いは、どの辺りにあるのかは推察の域を出ませんが、以前のような、直接会見をして握手をして、相手の表情や振る舞いを見て感じていたモノとは、全く違う感覚でしょうね。
これからの時代は、AI技術と仮想現実を見ながら、過ごさなければいけない世代は、何かと「モヤモヤ」を抱えて生きていかなければならないと思うと複雑な気持ちになります。
リアルに生きていくための教訓は、自分の表情が、相手に何かを伝える無意識のコミュニケーションツールだと言うことを認識しておくことが大切だと考えています。
相手が、自分の意に反して行動する時には、これが影響しているケースが考えられます。
「目は口ほどにものを言う」というようなニュアンスです。
人間は、不思議にこれを使い分けているという意識を持つことで、時には、相手の気持ちを察したり、ある時には、相手に気持ちを確かめたりする事ができる間柄にしておくことが、良好な関係を意地発展していく上で大切なことというイメージを持っています。
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