中傷について ヘロドトス

『中傷される人間は二重に傷つけられる。第一に、中傷を言う人間によりて、第二には、中傷を信ずるものによりてなり。 ヘロドトス 【歴史(岩波書店)】』

中傷誹謗が、どれ程のダメージを与えるかを説明しているようなフレーズです。

最近は、自分が気に入らない対象を中傷する傾向が強くなっているように感じています。

「誰も取り残さない」という聞き心地の良いキャッチフレーズを掲げられている時代ですが、その実、中傷が渦巻いています。

考え方や方法論が多様化するのは自明なはずですが、指令を出している方法論を受け入れないと、極端に言えば、抹殺されかねない状況に追い込まれます。

多様な考え方を認めて、ターゲット設定をすれば良いだけなのだと考えますが、それではダメなことが多いようです。

何かの不満から、中傷が始まるのですが、それは、煽動であり、それに、燃料を投下する人々が出てきます。

それは、組織的なものもあるようですが、個人の怒りを引き出すようなアジテーションが展開されます。

ですから、自分が冷静で居られるように習慣化できていないと、気が付けば、最前線で自分をリスクにさらす結果になっていることもあるのですね。

先に「中傷を言う人間」から始まり、「中傷を信ずるもの」によって、拡散されるのです。

気を付けたいのは、自分自身も「中傷を信ずるもの」になってしまわないようにすることです。

他人の口を塞ぐのは、非常に難しいです。

ですから、言わせておくという選択をするのも、時には必要です。

ただし、自分で、その中傷を増幅してしまえば、傷つくのは自分自身です。

自分は、それに関与しない位置に、自分の心を置くことが、最良の対処法だと考えています。

自分に傷をつけるのは、自分自身だという内容を前述しましたが、このフレーズによって、さらに、鮮明なイメージを持つことになったのではないでしょうか?

中傷されている内容の検証と改善点を無視することはできませんね。必要以上のダメージを回避するのがサバイバルゲームに大切な要素ですから。

ヘロドトス(ヘーロドトス、古希: Ἡρόδοτος, Hēródotos、羅:Herodotus、紀元前484年頃 – 紀元前425年頃)は、古代ギリシアの歴史家である。歴史という概念の成立過程に大きな影響を残していることから、歴史学および史学史において非常に重要な人物の1人とされ、しばしば「歴史の父」とも呼ばれる。
彼が記した『歴史』は、完本として現存している古典古代の歴史書の中では最古のものであり、ギリシアのみならずバビロニア、エジプト、アナトリア、クリミア、ペルシアなどの古代史研究における基本史料の1つである。

未分類

Posted by dblacks