ヨハネの黙示録ガイド 背景と舞台について ヨハネの黙示録1:17-19

ヨハネの黙示録は、聖書の集大成と考えられています。

それは、旧約聖書に記されている事、新約聖書に記されている事がまとめられているからです。

例えば、ダニエル書の時代は、イスラエルにとって中間時代でした。その時代に、創造主である神【主】から幻を見せられたダニエルには、理解不能な内容があったのだろうと推察します。だから、その書を封じるように【主】から命じられました。

それに対して、ヨハネの黙示録は、「封じてはいけない」と命じられています。

「世も末」だと、嘆かわしい事件が起きる度に囁かれますが、本当の終末には、どの様なことが起きるのかを記されているのが、ヨハネの黙示録です。

イエス・キリストの12弟子の一人で、イエスに一番近いところにいた使徒ヨハネが記しています。彼は、自他に認める「最愛の弟子」でした。

彼は、証しのために捕らえられパトモス島に流刑されていました。

『17 この方を見たとき、私は死んだ者のように、その足もとに倒れ込んだ。すると、その方は私の上に右手を置いて言われた。「恐れることはない。わたしは初めであり、終わりであり、
18 生きている者である。わたしは死んだが、見よ、世々限りなく生きている。また、死とよみの鍵を持っている。
19 それゆえ、あなたが見たこと、今あること、この後起ころうとしていることを書き記せ。 ヨハネの黙示録1:17-19新改訳2017』

【主】の聖霊に導かれ、幻を与えられ、その内容を書き記したのが、ヨハネの黙示録なのです。

それは、ペンテコステ以降の聖徒達が集う、当時のギリシャ領にあった7つの教会に対するメッセージは、2023年に至るまでの時代で、変化してきた教会の姿をも象徴する分類になっています。

恵みの時代と言えども、地域や文化的背景の影響を受けていて、その中での振る舞いに対する【主】のメッセージが記されています。

それに続いて、終末時代の預言があります。

1章から3章は、序文と7つの教会への書簡、4章から5章は、7つの封印を解く前の天での光景、6章から9章は、大患難時代の前半、10章から14章は挿入箇所、15章から16章は大患難時代の後半、17章は大患難時代の前半の再記述、18章は大患難時代の後半の再記述、19章はメシアであるイエス・キリスト再臨、20章は千年王国と白い御座の裁き、21章から22章は新天新地について記されています。

旧約聖書からの預言が記されているのは、主に大患難時代についてです。旧約聖書に記されていないのは、20章の千年王国についてです。これを旧約聖書に親しんでいるユダヤ人が読めば、衝撃を受けることでしょう。

それは、大患難時代の主役は、ペンテコステ以降の聖徒達ではなくて、ユダヤ人だからです。

選びの民としての運命も、創造主である神【主】に対する態度で、恵みを受けるか、呪いを受けるかの提示が随所になされています。

【主】を仰ぎ見て、良好な関係を結べる人は幸いです。
大患難時代は、ユダヤ人にとって命懸けの選択の連続です。地上の逃れ場もペトラにあると聞きますが、それよりも遙かに安全な永遠の御国があることを希望にして頂きたい。この希望は、非ユダヤ人にも続いて提供されています。

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Posted by dblacks