存在意義を考える 倉本長治
『世の中のために、君の店は存在した方がよいのか、無くても構わぬかを考えよう。無くても困らぬような店なら、存在の意義がないのである。 倉本長治『店はお客さまのためにある-倉本長治商訓五十抄』(商業界)』
昨年あたり、カフェの開店ブームがありました。
今年は、閉店ラッシュという情報が流れています。
カフェを続けている方にお話を聞くと、「カフェは開店するのは他の業種と比べると手軽なんだけれど、継続するのは努力と運が必要だと思う」と言っていました。
その人のところに、カフェをやりたいという人を何人か連れて行きましたが、同じような話をチクリとしてくれました。
このフレーズも、そのようなニュアンスですが、少し、きつめに感じます。
業態を問わずに、お店の継続のためには、売上が不可欠です。その為には、お客様のニーズに応えられるのか? というテーマです。
それが、お店の存在意義という事なのでしょうね。
生活していく上で、必需品が置かれているお店なら、存在意義があると言えますが、それは、品質と値段のバランスが客層と合っていることが大切です。
これは、コスパの話ですね。
また、立地などは、お客様の価値観にもよりますけれど、「タイパ」を気にする人が多ければ、なるべく待たせないような工夫が必要です。
私もですが、理由も分からず、レジ待ちの列が長いと、イライラする時もあります。私の場合、単なるカルシウム不足かも知れません。
ここで、取り上げている存在意義は、お店としてであって、個人の存在意義は、また別ですから誤解無きようにお願いします。
時代の流れ、ニーズの変化に合わせて、お店とお客様が良いバランスで維持できるかと言うのが、ここでの、最重要テーマです。
流行廃りのサイクルがめまぐるしい時代ですから、流行り物は短期で勝負できるもの、あるいは、地味な生活に必要な品物などに焦点を当てるなど、戦略が必要ですね。
でも、目論見と現実は違うようですから、その先は、柔軟に対応するしなやかさも大切でしょうね。
お店が上手くいく事を願っています。
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