影を見て知ること
光と影を描くとされるレンブラントですが、光を効果的に表現するのはどのような工夫をしているのだろうかと興味があります。
作家・芸術家も影を見る商売なのだろうと考えています。
ここで取り上げている「影」は、決してネガティブではありません。
しかし、一般的には、光はポジティブで、影はネガティブというイメージもあります。
作家の場合、文章ならば読者の心の影や傷に共感性を期待して、作品を作り上げていくと聞いたことがあります。誰でも、心に傷や影はあるのですから、納得できる話です。
絵画の描き方も、背景の作り方に、工夫が必要だそうです。見えない背景に黒をベタ塗りしていたり、様々な積み重ねをしてあるからこそ、ほぼ描かない光とのコントラストに差が出て、光が際立つのだそうです。
このようなことから、影を見ることも大切なのだろうと考えています。
自分の影を見ると、光の位置がわかったり、自分のシルエットで状況が分かったりします。もう一つ、自分の黒歴史も含めての過去の姿を影に例えることも出来ますね。「あの時こんなことがあったけれど、別の選択をしていたら、どうなっていたのだろうか?」とか、「でも、今があるのは、その選択をしたからなのだ。」など、自分の過去の体験に意味を問い直すというのも、必要なステップでもありますね。
一方、光は直視すると眩しいので、ナカナカ見ませんね。自分が見たいところに、当たって欲しいと思う感じでしょうかね。
人生の影は、決して、黒歴史だけではありません。その中にも、大切な宝が眠っていますよね。
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