パワーゲームは終わらない 家庭でも職場でも
人間などの生き物が共存するところには、絶対に「権力の調整」が起き続けています。
それは、「自分がどの位置にいるのが心地よいのか」で、探り続けているのだと考えています。
そのグループで、トップでありたいと欲している人、目立たない位置で存在感を示せる人、片隅でジッとしていれば良いと考えている人など、それぞれの欲求で変わるのですね。
グループの意志決定に、「自分の意見がどの程度反映されたかスゴく気になる人」は、有能であっても周囲とのバランスをとるのが難しいケースもあります。
また、民族性も表れますので、それぞれのグループ単位での調整が必要で、それが、不調に終わるとそのグループは解散となってしまうこともあるのですね。
家庭の中でもリーダーシップは大切なのですが、誰かの意志だけ反映されていると感じると、歪みが生まれ、軋轢にさえなることがあります。それぞれが考えていることを聴き取るだけでも、歪みや亀裂は回避できる可能性はあります。
いくつかの要素があるのですが、自分の意見が採用されないからといって、自己憐憫に陥る人もいれば、常に、ちゃぶ台を返すタイミングを狙っているアンチタイプもいます。
メンバーのキャラクターに合わせて、バランスを取れる人が、本当の意味でのリーダーシップを発揮できれば、より良い関係性を深めることができますね。
また、家庭の中でも、親は加齢に向かい弱さを強めていきますが、子はどんどん成長し、その役割をバトンタッチできるようになっていくような、「命の循環のサイクル」もあります。
ですから、常にパワーゲームがあり、パワーバランスも変化していくという流れには、抗いようもないのですね。
大切なのは、これは、「パワーゲームなのだ」という意識を持ちながら、「自分の存在」までもかけてするコトでもないという、のめり込みすぎないスタンスも必要ではないかと考えています。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません