忠告を聴くチカラ 箴言12:15
『正しい人の考えは公正。悪しき者の助言は欺瞞。(箴言12:15新改訳2017)』
聴き耳を立てるのは、自分が気になる状況があるからですが、本当に聞かなければいけないことを聞いていないことが多いですね。
耳が痛いと感じる事柄は、心理的に拒否反応が起きて、耳をふさいでしまうこともあります。
また、ついつい聞こえてしまうという「悪への誘惑」の類いもあります。
人間にとっては、どちらかというと、悪への誘惑の方が魅力的に感じるようになっているようです。
自分を支えているのは、「私は間違ってはいない(私は正しい)」です。
それが、良くも悪くも作用するのです。
世の中は、教訓に満ちていますが、それを受け止められるか否かによって、その後の人生に大きな差が生まれます。
でも、実際はナカナカ受け止められませんよね。
その理由は、自分の行為や考え方について指摘されているのに、自分の存在が否定されるという思いに捕らわれてしまうからです。
自分の基礎である自信は、「自己受容」による「存在承認」が重要です。
この根拠に基づかないと「ボタンの掛け違い」に陥ってしまいます。
そして、考え方や行為については、柔軟性を持ち、謙虚に耳を傾けながら、より良い方向を探っていく必要が大切なのですね。
「正しい人の考えは公正」とありますが、利己的な杓子定規では、周囲も苦労が絶えないことでしょうね。
何がどのように正しいのかという理解と謙遜に根ざした柔軟性が、より良い方向へと導いてくれることでしょう。
「悪しき者の助言は欺瞞」とあるのは、多くの人が経験済みのアレですね。
辛そうな現実を目前にして、安易な道に足を踏み入れたら、抜け出せない沼だったと言うような話ですね。
最も重要なのは、その助言が平安に向かう方向性か?否か?です。
険しく感じても、厳しく感じても、それならば、耳を傾け、その助言を採用する方が良いのでしょうね。
もう一つは、柔軟性の課題です。
助言に振り回されて、ブレブレやバラバラにならないように、現実に会わせた自己吟味も大切にしたいですね。
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