ミイラ取りはミイラになるか?
「ミイラ取りがミイラになる」と言われます。
「ミイラ」は外来語で、ポルトガル語のmirra (没薬)が語源という説があります。
この没薬(もつやく)は、肉体的死を迎えた人の遺体をより良い状態で保存するために用いられました。
古来から、香として焚いて使用されていたとされ、殺菌作用を持つことから、鎮静薬、鎮痛薬としても使用されていました。
古代エジプトで、日没の際に焚かれていた香であるキフィの調合には没薬が使用されていたと言われます。また、ミイラ作りに遺体の防腐処理のために使用されました。
聖書に没薬の記載があります。
出エジプト記には聖所用いる香の調合に没薬が使用されています。
福音書の中には、東方の博士がイエス・キリストに捧げた3つの贈り物の中にも没薬があります。(黄金、乳香、没薬)
没薬は医師が薬として使用していたので、救世主を象徴しているのではないかとされています。
さらに、イエス・キリストの埋葬の場面でも遺体とともに没薬を含む香料が使用されたことが記されています。
ミイラについて、調べてみると興味深いことが出てくるのですが、近年は、衛生的な考え方から、地球上の大半が火葬を採用するようになり、土葬を見かける機会はかなり減りました。
ほとんど、ミイラのうんちくになってしまいましたが、人生の中で、自分が想定していたのとは異なる結果を経験していない人はいないと思います。
自分が、説得に行ったつもりでも、相手の方の理が、的を射ていたので、そちらが採用になったというパターンですね。
もっと、身近なケースは、「食事ができたから呼んできて」と使いに出したら、ナカナカ戻ってこない、様子を見に行ってみると、ゲームに巻き込まれて大盛り上がりだった等ですね。
どうせ転ぶなら、みんなが幸せになる方向になら、ミイラ取りがミイラになっても良いのかも知れません。
人を探しに行った者が戻ってこない為に、逆に探される立場になること、あるいは、相手を説得しに行ったにもかかわらず、逆に説得されて相手と同意見になってしまうことを意味する諺。
(https://www.weblio.jp/content/ミイラ取りがミイラになる 参照 2021年12月16日)
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