愛着障害の特徴は、「愛情欲求行動」「自己防衛」「自己評価の低さ」である。

②愛着障害の3大特徴
愛着障害の3大特徴は、人間関係の場面で、感情発達の障害として現れてきます。安心基地・安全基地・探求基地ができていないことが原因で、人とのかかわりの際、感情の心理的特徴として現れてくるのです。
第1の特徴は、愛情欲求行動です。
第2の特徴は、自己防衛の行動です。
第3の特徴は、自己評価の低さです。
『愛着障害は何歳からでも必ず修復できる 米澤好史著』75pより引用

自分の周辺で起きる「あれっ」と感じる行動の背景には、「愛着障害」が潜んでいます。

それは、「愛情欲求行動」「自己防衛」「自己評価の低さ」などの3つの特徴があります。

目立ち屋さんの中にも、微笑ましいタイプもあれば、対応に困る悪ガキタイプまで存在します。「愛情欲求行動」の一つ、注目されたいためのアピール行動の現れですね。ガマンができる程度でも、大げさにアピールし、過大な手当てを求めることや、気を引くためにわざとイタズラをしたり、モノを隠したりします。

また、「愛情試し行動」が出てくることもあり、相手の反応を引き出す振る舞いをして、どのような反応が出てくるかを試します。どこまで許容してもらえるのか、叱られるかどうか、怖いのかを試し、相手の反応を見て、その人に対する行動を変えようとします。

「自己防衛」では、不適切な行動を指摘されても、認めず改めないであったり、あくまでも自分は被害者であって、相手に非があるコトを主張したりします。ですから、紛争の解決には至らないケースもあるのです。

さらに、「自己評価を低く」してしまう傾向が高くなります。これは、失敗経験への意識が強く「どうせできない」と思ってしまうのです。それに慣れてしまうと「何をやっても無理」「自分なんか生まれてこなければよかった」という全面的な自己否定に覆われてしまうことがあります。

自己評価が低いことを自分で受け入れられないケースでは、無理に自己評価を上げようとすることもあります。自分もできていないのに、他人ができていないところを指摘したり、優位性を確認するために「モノをあげたり」、そばの子をいじめたりという行動にでることもあります。

社会の人が眉をひそめるような迷惑行為をする人、または、してしまう人、それに引き込まれてしまう人は、「愛着障害」がある可能性があります。

人生のどこかのステージで、行動の変容が起きるとすれば、「愛着障害」が何らかの作用で修復されたのでしょうね。

「大人しくなる」とか、「落ち着く」という評価がありますが、それは、人間が生かされている限り、成熟できる可能性を示唆していると考えています。

できれば、幼少期のうちに、健全な愛着感覚を身に付けられると、その人の人生も充実し、そのような人が増えると、社会も平和になっていくことが推察できます。

心理学で考えると「自己受容」の次に「自己確立」があって、「他者受容」に進めるのですが、このステップも、堂々巡りになるケースもあります。

それは、「自己受容」と言っても、人間は、もう一人の自分とのかかわりに苦しんでいるので、客観的な視点が、見出せないことには、本当の「自己受容」に至りません。

意外にも、ここに躓いてしまうことがあるのですね。

身近な人のサポートを得て、「愛着障害」が乗り越えられると良いですね。

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Posted by dblacks