ワレワレは何に生きているのか? ムーア

『われわれはわれわれの功業よりも、むしろわれわれの希望に生きている。 ムーア』

相手が何者であるかを知りたがるのが人間の性です。

そして、自分が何者であるかをアピールするために、功績を並べ立てるのも人間です。

これらは、防衛本能が為せるワザなのだと、私は考えています。

それでも、相手の出方次第では、その手に乗る「盾と矛」のゲームに付き合うことがあります。

それは、冷静に考えれば、ムーアのフレーズとは、真逆の方向性です。

つまり、「功業」を自慢すれば、過去に生きていることになります。その位置を語れば、過去を語っているのです。

一方、希望を語れば、それは、今から将来に軸足があると言うことです。

自分の現在地、軸足の位置、心の位置を確認しながら、「希望」のイメージを持ちたいと考えています。

過去に囚われていると、「今ココ」を見失ってしまうこともあります。

また、エネルギーも消費し、集中力も削がれてしまいかねません。

でも、過去は自分の足跡ですから、時にはそれを見据えながら、宝物を発見することは有益ですね。

ただ、過去のことばかりを考えるのは、時間の浪費に繋がりかねませんからご用心です。

過去だけに意識を持って行かれないために、思う存分誰かに受けとめてもらう方法もあります。これは、傾聴家やエコーが得意なカウンセラーが適訳ではないでしょうか?

聞き手も人間ですから、同じ話が繰り返されると、精神状態も乱れてきます。そこは、忍耐強いプロの出番になるわけです。

いざ希望を語ろうと思っても、そう簡単には出てこないかも知れませんね。

その要因の一つは、表現を躊躇する要素が考えられます。

「私が希望を語っても大丈夫?」というニュアンスです。

「大丈夫だよ」と促されても、まず、語るためのトレーニングが必要かも知れません。

それは、メモ書きの習慣です。

つまり、自分がやりたいことからリストアップしてみるのです。過去にやり残したことでも大丈夫です。

そうすると、だんだん意識が希望の方向に向き出します。

リストアップすると言うことは、行動計画をするという次のアクションへの足固めになるからですね。

しばらく立つと、そのリストには、クリアしたという「チェックマーク」が入ることでしょう。

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Posted by dblacks