獣の刻印(666)について ヨハネの黙示録13:16-18
『16 また獣は、すべての者に、すなわち、小さい者にも大きい者にも、富んでいる者にも貧しい者にも、自由人にも奴隷にも、その右の手あるいは額に刻印を受けさせた。
17 また、その刻印を持っている者以外は、だれも物を売り買いできないようにした。刻印とは、あの獣の名、またはその名が表す数字である。
18 ここに、知恵が必要である。思慮ある者はその獣の数字を数えなさい。それは人間を表す数字であるから。その数字は六百六十六である。 ヨハネの黙示録13:16-18新改訳2017』
歴史的な話からはじめます。
1939年ナチスドイツがポーランドを征服しました。非ユダヤ人には、ナチスドイツのシルシ「ハーケンクロイツ」が記された「ID」が発行されました。しかし、ユダヤ人には、発行されなかったのです。その「ID」がなければ、ものの売り買いなど生活に必要な営みができなかったです。
むしろ、ユダヤ人をあぶり出すための作戦で、その結果、ユダヤ人は強制収容所(ゲットー)へ行くしか無くなったのです。
反ユダヤ主義の背景は、実にシンプルです。それは、「サタン(悪魔)」の存在とその意志です。
創造主である神【主】が、選びの民イスラエルを通じてメシアを誕生させて、十字架の贖いを成就させ、やがて、ユダヤ人の民族的悔い改めによって、メシアであるイエス・キリストが再臨するというプランです。
サタンは、メシアであるイエス・キリストの誕生を阻止しようとしたり、誕生した幼子を待つ札しようとしたりして、失敗をしています。強制収容所によるユダヤ人迫害も、その一つです。
それは、この地上から、ユダヤ人が居なくなれば、【主】のプランは頓挫するという理屈からです。しかし、そうなることはないです。サタンは、自分の定まった運命(火の池)に震え戦慄きながら敗走を続けるしか無いのです。
このサタンには、反キリストと偽預言者という家来ができます。でも、その時に地上に居る人たちは、惑わされ騙されることでしょう。彼らは、実に巧妙に不思議なコトを見せるからです。
信仰者には、創造主である神【主】の証印が額と右手につけられると記されています。その真似事を反キリストが実行するようになります。
その時期は、大患難時代の中期、反キリスト(あらす憎むべきもの)の像が、エルサレムの第三神殿にできる辺りです。それまでの世界統一宗教を足がかりにして、反キリストが自らを神だと宣言し、崇拝するように全世界の民に要求するのです。
そして、その証印をつけるのです。これは、クレジットカードやバンキングシステム、マイクロチップではないかとか様々な論議があります。でも、それは、タトゥー(入れ墨)あるいは、焼き印のように、誰からでも見えるもののようです。それがあると、ある程度自由な行動(経済活動)ができるという甘言が流布されるのです。
それには、大きなリスクがあります。それは、逆戻りができないのです。その決断は、キャンセルができず、自分自身の永遠の運命も決めてしまうのです。
さらに、その後に、この偽の証印(666)を受けた人たちには、様々な苦しみが襲うことになるのです。
大患難時代にも、永遠の幸福を得るチャンスは与えられます。それは、ヨハネの黙示録7章に出てくる「144000人」の世界宣教団による「永遠の福音」です。もう一つは、ヨハネの黙示録14章に出てくる「天使の「声」です。それは、全世界の民に届けられるようです。ですから、無知な状態でこの偽の証印を受ける人はいない」はずです。
この「666」は、反キリストの名前をヘブル語の22文字(数字が割り当てられている)に置き換えて計算すると出てくる解です。かつての皇帝ネロがそれに当てはまったとも言われていますが、これから後に、大患難時代に登場する反キリスト候補が出てきた時に、いち早く計算されることでしょう。
信仰者たちは、この偽の証印を受けないので、その生活は非常に厳しいものになることが予想されます。しかし、大患難時代の中期に、この試練が訪れるとすれば、あと三年半の忍耐で済むのです。
イスラエルに居れば、ペトラ(ボツラ)に逃れ場が用意されています。しかし、信仰を保って、肉体的生命を絶たれても、永遠の幸福が両手を広げて待っているのです。
これぞ、究極の選択ですが、永遠の差があるので、慎重な判断が大切です。
信仰者になるなら、大患難時代に突入する前が、大チャンスですよ。
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