「ピンチがチャンス」は受け容れ難い byイチロー
『「ピンチがチャンス」というけれど、自分がピンチに直面するとそうは思えない。しかし、あらゆる努力を惜しまずその壁を突破した後に、「ピンチがチャンスだったんだ」と感じるコトはあった。 byイチロー(学生へのレクチャー動画より)』
「何でも前向き変換」というトレーニングもあります。
しかし、一流を極めたプレーヤーでも、マインドを変えるためには、重要なステップがあるようです。
当事者を取り囲む周囲の人は、大きな期待もありながら無責任な振る舞いをしてしまうことがあるなあと反省をさせられるフレーズです。
「ピンチがチャンス? でも、ピンチはピンチだよ」という状況に追い込まれるのです。
まさに、「四面楚歌」という状態ですね。
アウエーでの試合ならばなおさらです。
吉田沙保里選手は、相手の中国人に対する「加油(チャーオ)」という声援をポジティブ変換して「サーオ」としか聞こえなかったと言っていたことがあります。彼女は、鋼のメンタルなのかも知れません。
でも、メダルの逃した後のインタビューで、「お父さんに怒られる」と本音を吐露したのには、彼女を支えていたマインドが透けて見えた気がしました。
人間は、自分自身だけのためにがんばれるものではありませんから、応援者の気持ちもくみ取りながらがんばるのです。そのマインド構成は非常に複雑な組み合わせのようです。
気軽に「がんばれー 絶対大丈夫!!」などとは軽はずみに、言えないですね。
その活躍を見守るスタンスでしょうか?
さて、イチロー氏に話を戻します。
彼は、安打にフォーカスしていました。「ボテボテの当たりでも、一塁セーフになるように」など、独自の作戦で、そのポジションを獲得したのです。
イチロー氏の現役時代には、食事やトレーニングも、すべて、そのフォーカスに沿った選択だったようです。
スタイルとしては、大谷選手に似ているストイック派なのかも知れませんね。
家族の理解も協力も必要な内容ですね。
ものごとをどの様に考えて、どの様な決断をするのかは、当事者の範疇です。寄り添う人は、干渉も誘導もしない方がよいのでしょうね。
鋼のように見えても、脆く崩れるメンタルもあります。
どうせなら、ピンチである自分の状況を受け入れて、それと、取っ組み合う粘り腰が大切なのかも知れませんね。
まず、「ピンチ」を「メタ認知」することからでしょうか。
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