苦痛と恐怖を愛してしまう人間 ドストエフスキー

『人生は苦痛であり、人生は恐怖である。だから人間は不幸なのだ。だが、人間はいまでは人生を愛している。それは苦痛と恐怖を愛するからだ。 ドストエフスキー』

人生は、両手にそれぞれ「苦痛」と「恐怖」を抱えている構図なのでしょうか。

「あなたの人生はどうでしたか?」という問いに対して「幸せでした」という回答の方が少数派のような印象が強いのです。

でも、「苦痛」と「恐怖」を愛して、生きていける人間の逞しさを案じるフレーズでもあります。

最初の人間、アダムの失楽園以降、苦痛は肉体的生命にくっついて離れなくなりました。すべての人の人生と一体化した状態なのですね。

また、「恐怖」もやがての時に対する警戒心となって不安に働きかける要素になっているのですね。

でも、やがての時に対する希望が確信になると、恐怖心が包み込まれ幸せを満喫できるようになるのです。

この確信の手前で生きていくならば、「苦痛」と「恐怖」を愛して「不幸」を満喫する一生を選択するコトになりますね。

福音の三要素を受け入れることで、もちろん生きている限り、「苦痛」「恐怖」「不幸」も伴いますが、「希望」「確信」「幸せ」も同行者として加えられるのですから、さらに心強くなりますね。

福音の三要素について

未分類

Posted by dblacks