ダメだダメだがダメなんだ 内村鑑三

『駄目だ、駄目だ、駄目だと云う奴が駄目 だ、宗教家だとか、精神家だとか称へて事を為す時には、世の俗人と同じく方法と策略とのみ講じて、信仰と精神とを顧みざるものは皆駄目なんだ、コンナ者に改革も何も出来るものか。 内村鑑三『内村鑑三全集6」(岩波書店)』

内村鑑三先生のフレーズです。

何でも「ダメ」を連発する人、いますね。

どちらか言うと、私もその傾向がありました。今は、心を入れ替えて、柔軟にアプローチするように考えています。

でも、現状を否定したり、本当の理想的な方向性を否定する理由が何なのでしょうか?

宗教家や精神家への注文のようです。

「世の俗人と同じく方法と策略」というのは、辛辣に感じる人もいるかも知れません。

どうやら、「信仰と精神とを顧み」るのが基本では無いかという指摘なのですね。

世の中からすると、安易な現実路線を無難に選択しようとする流れです。

イベントや事業をしようとすると、創業者は、理想と現実の板挟みになることが多いです。

特に、宗教や精神性が深い分野については尚更です。

先人の感想は、「中途半端が一番ダメな選択だった」というコメントを聞いたことがあります。

「俗」か「信仰を頼みとする本当の理想」かの究極的な選択のようですね。

信仰というものは、奥深いですが、絶対的根拠が無い状態で信じるから信仰なのだという考え方があります。

大げさに言えば、いのちを賭けた選択とも言えます。

これは、腹を据えていないと、できない事です。

浮き足立っていると、できない判断ですね。

誰にも受け入れられないような決断は、人生の中には、それほど多くありません。しかし、それを自分自身のこととして、しなければならない事もあります。

その決断が、影響を与える範囲への配慮は必要なのです。

それにも配慮しつつ、腹を据えた決断をしていきたいと考えています。

内村 鑑三(うちむら かんぞう、1861年3月23日(万延2年2月13日)[1]- 1930年(昭和5年)3月28日[2])は、日本のキリスト教思想家・文学者・伝道者・聖書学者。福音主義信仰と時事社会批判に基づく日本独自のいわゆる無教会主義を唱えた。「代表的日本人」の著者でもある。
(中略)
内村は生涯復活信仰を捨てなかった。

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Posted by dblacks