探究心は枯れなかった 葛飾北斎

『七十三歳にしてやや禽獣虫魚の骨格、草木の出世を悟り得たり。故に八十歳にしてますます進み、九十歳にしてなほその奥意を極め、百歳にして正に神妙ならんか。百有十歳にして一点一格にして生きるが如くならん。 葛飾北斎『富嶽百景一跋」』

冒頭のフレーズは、「富嶽百景」で、名を知られた葛飾北斎のものです。

探求熱心なレオナルド・ダ・ビンチもあらゆるものを解剖をしていたような記憶があります。

絵画というものは、その奥にある骨組みを知ってこそ、表現がリアルになるのでしょうか?

静止画の時代でも、その基本が大切だと感じていたのでしょうから、まさに感服です。

また、このフレーズには、人生設計的な、将来を展望する流れがあります。

これは、自分の人生の流れを自分が船頭として、しっかりと舵を取り、漕いでいるというイメージが伝わって来ます。

また、葛飾北斎の探究心は、枯れることを知らないようです。

人生の中で、一心不乱に打ち込む事がある人、また、それに全集中できる人は幸せだと思います。

もちろん、周囲の理解とサポートもあってのことですね。

「生きたいところは?」

「やりたいことは?」

「何が食べたい?」

などと、問われることがあるのですが、なかなか、答えが口をついて出てきません。

これは、自分の中で、発想して、熟成しておく必要があるのだとは考えているのですが、なかなかできていません。

芸術家でなくても、自分が取り組みたい何かを見つけて、それを広げて行けば良いのでしょうけれどね。

今の時代、カメラの発達により、見事な写真が、手軽に撮影できるようになりました。

デジタル技術は、銀塩フィルムの常識を覆しつつあります。

ただ、好みによって、様々な論議があることも事実です。

このような時代だからこそ、絵画で景色を切り取る表現も、面白いのかも知れませんね。

まあ、私には絵心が乏しいようなので、文章とPCアートに活路を見出したいと考えています。

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Posted by dblacks