実用的な話vs夢のある話
「即戦力が欲しい」と耳にします。
プロスポーツの世界などは、高卒を育成していく楽しみと、大学卒や社会人を即戦力として活躍してもらいたいという葛藤があるようです。どちらにもコストがかかる事ですので、採算を考えるのは当然のことです。
日常生活の中で、どれだけ夢のある話ができているでしょうか?
日々の生活に追われて、実用的な話しかしないという人も多いでしょうね。
子どもの成長過程では、「アニメのキャラクターにあこがれて将来○○になる」という類いの「夢のある話」が許容されます。
でも、ある程度成長すると、周囲は違う視線を向けるので、本人は困惑することも出てきますね。
大人になっても、夢のある話を語る人がいます。
ノーベル物理学賞の真鍋淑郎氏は、アメリカで研究をするという決断をしました。
その理由を聞かれて、下記のように答えています。
「「面白い質問です。日本では人々はいつも他人を邪魔しないようお互いに気遣っています。彼らはとても調和的な関係を作っています。日本人は仲がいいのはそれが主な理由です。ほかの人のことを考え、邪魔になることをしないようにします。日本で『はい』『いいえ』と答える形の質問があるとき、『はい』は必ずしも『はい』を意味しません。『いいえ』の可能性もあります。なぜ、そう言うかというと、彼らは他人の気持ちを傷つけたくないからです。だから他人を邪魔するようなことをしたくないのです」「アメリカでは自分のしたいようにできます。他人がどう感じるかも気にする必要がありません。実を言うと、他人を傷つけたくありませんが、同時に他人を観察したくもありません。何を考えているか解明したいとも思いません。私のような研究者にとっては、アメリカでの生活は素晴らしいです。アメリカでは自分の研究のために好きなことをすることができます。私の上司は、私がやりたいことを何でもさせてくれるおおらかな人で、実際のところ、彼はすべてのコンピューターの予算を確保してくれました。私は人生で一度も研究計画書を書いたことがありませんでした。自分の使いたいコンピューターをすべて手に入れ、やりたいことを何でもできました。それが日本に帰りたくない一つの理由です。なぜなら、私は他の人と調和的に生活することができないからです」」
(https://news.yahoo.co.jp/articles/571fce5be1468dca41c33467b27efbb704642aa7 参照 2021年10月14日)
「自分の興味に真っ直ぐ向き合うことができるのがアメリカで、それよりも周囲に気を遣わなくてはならないのが日本だ」というように、私には聞こえました。
その他にも、事業意欲が旺盛な人は、何歳になっても、独自の商品の開発に余念がありません。
周囲の反応はお構いなしです。気力や経済力が続く限りは夢のある話を考えながら実行していくことでしょうね。
どこの国にいても、夢のある話を大切に聞き、共有していけたらステキなことですね。
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